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世界をつなぐ貿易とものづくりの会社
株式会社Verne

国際商標の取得について

弊社では、米国向けブランドの米国商標を先日取得いたしました。

米国で自社の商品販売をお考えの場合、販路としてオンライン・オフラインがありますが、オンラインの場合まず第一に考えるのがAmazon.comだと思います。

Amazon.comで売る場合、米国商標を取得していると、戦略の幅が非常に広がります。近年さらに、Amazonの商標所得者向けのサービスが増加しているため、むしろ、これからは商標取得を前提とした売り方が主流になってくると思います。

ここでは、その理由と具体的な方法について記載いたします。現在、米国進出を考えられているブランドオーナーの方の参考になればと思います。

Amazon.comにおけるブランド登録のメリット

商標を取得していると、Amazon.comでBrand Registryに申請することができ、承認されるとそのブランドのオーナーになることができます。

2021年7月現在、ブランドオーナーがAmazon.comでできるサービスの一部を羅列します。

  • ブランドストアの構築
  • 商品紹介コンテンツ(A+)の作成
  • 商品ページにビデオの追加
  • ブランド広告
  • Amazon内でのA/Bテスト
  • 商品セット販売
  • Vine(先行者レビュー)の利用
  • Amazon Liveの利用(Amazon内のライブストリーミング)
  • 外部トラフィックの測定
  • 外部サイトからの購入に対するボーナス

他にも多数ありますが、重要であるサービスのみ記載しています。

むしろこれだけのサービスが、商標を持っていないと使えないのです。

2021年7月現在、日本の商標でも、Amazon.comのBrand Registryに登録は可能です。その場合、上記サービスのほとんどを使うことができますが、一部サービスが使えません。(知的財産に関連するもの)

・ブランドストアの構築

画像:YOSHIRO CUTLERY

ブランドのカタログページを自由に作成することができます。ノーコードなので、Web制作の知識がなくても、綺麗な自社サイトのように作ることができます。固有urlも発行されるので、ランディングページとしても利用できます。

・商品紹介コンテンツの作成

画像:YOSHIRO CUTLERY

商品ページの下部で、その商品の詳細やブランドの思いを記載することができます。

日本Amazonでは、ブランド所有者でなくても作成ができるので、A+コンテンツとして馴染みがあるかもしれませんが、Amazon.comではA+はブランドオーナーのみが作成することができます。

・ブランド広告

ブランド広告は一般のスポンサープロダクト広告と違い、特定の箇所に広告を出すことができます。

画像の場所以外にも、Amazonの検索画面上部に出すこともできます。スポンサープロダクトより、さらに選択肢が大きく広がるため、運用は注意して行わなければいけません。

・外部トラフィックの測定

Amazonは自社サイトと比べ、購入者の詳細なデータが取れないというところがデメリットでもありました。

しかし、Amazonattributionという機能(こちらもブランドオーナー限定)を使うことによってトラッキングurlを発行することができ、分析ページでPVやCVRを見ることができます。確かに、Amazonのみでは顧客のデータはとることができませんが、自社のサイトやSNSと、トラッキングurlを活用することで、これまでより詳細な分析が可能になります。

・外部サイトからの購入に対するボーナス

こちらのサービスは、2021年7月に発表され、日本でも一部界隈で話題になりました。

前述のトラッキングurlから購入された金額の10%を販売手数料から差し引けるというものです。こちらのボーナスは売上発生から2か月後となっています。

NikeがAmazonから撤退のニュースも記憶に新しいですが、こちらのサービス発表から、Amazonは今後もブランドの誘致を広げていくものと思います。

以上が、Amazon.comでブランドオーナーになることのメリット、ひいては米国商標を取得するメリットになります。

Amazon Brand Registryへの登録の仕方

商標申請

まず、自社のブランドの商標を持っていない場合は、商標取得の申請が必要になります。

方法として通常の申請と、Amazon Brand Registryの登録を前提とした場合はIP Acceleratorというサービスを使う方法があります。 IP Accelerator ではAmazonと提携している事務所を通すことで登録までの期間を早めることができます。

通常、申請の場合、自分で行うこともできますがやり取りが多々発生するため、基本的には国際商標取得の事務所にお願いすることになるかと思います。
ちなみに弊社のケースでは、コロナ禍ということもあり、申請から14か月で取得となりました。

IP Accelerator を利用する場合は、セラーセントラルからサービスプロバイダーのネットワーク画面で、 IP アクセラレーター と検索することで提携の事務所を探すことができます。

商標の申請や規制等の説明に関しては、専門の方にお任せするとして、弊社で起きたケースをお話します。

日本では商標は販売開始前に取得するのが一般的ですが、米国では取得前に申請予定のブランドの販売実績が必要です。しかもその販売実績は米国内での実績が必要になります。
とはいっても、具体的な売上数値があるわけではなく、既に売っているという証拠があれば、大丈夫です。弊社では、Amazonでの販売ページを提出しました。

その後、申請のブランドマークが明示されている販売ページの提出が求められました。しかし、Amazonではブランドオーナーにならないと、ストアを構築できないため、Amazon以外のブランドサイトが必要になりました。

あくまで弊社のケースですが、ご参考ください。

Amazon Brand Registryへの登録

米国商標が取得できますと、登録証がもらえます。

こちらに記載の商標登録番号(Registered No)が、必要になります。
※登録証の提出は求められないので、急ぎの場合は申請中のRegistered Noを申請する方法もあるようです。

まだ一つもブランド登録をしていない場合、Brand Registryの申請はセラーセントラル→在庫→ビデオのアップロード画面から申請することができます。

手続き前にこれらの情報があるかどうか確認ください。

次に、ブランドの商品のカテゴリを入力します。こちらは、商標申請の際に、商品カテゴリを選択しているのでそちらと齟齬がないようにします。

最後まで申請を進めると、Amazonの方で承認のチェックをします。その間はケースログとして残ります。

通常であれば、1-2日ほどで結果が返ってきます。無事承認された場合、商標管理者宛てに別途Amazonからメールで登録番号が送られてきます。※現地の事務所にお願いしていた場合、事務所宛てにメールが届くこともあります。

そちらの登録番号をケースに返信することで、晴れてBrand Registryに登録完了です。

海外進出をお考えの方は、Amazonのブランド機能を使わない手はありません。

是非、挑戦してみてください。