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世界をつなぐ貿易とものづくりの会社
株式会社Verne

良い製造パートナーの見つけ方(海外編)

弊社の商品は海外の工場に製造委託することがほとんどなのですが、その際の工場の見つけ方についてシェアします。

海外でつくるメリット

manufacturer

そもそも海外でつくるメリットって何でしょう?


1番初めに思いつくのはコスト面だと思います。
確かにコスト面は大きなメリットになります。
特に中国や東南アジアでは年々製造コストも上昇しているものの、国際送料含めても日本の1/3~半分くらいの価格で製造できます。
日本でサンプルを製作するとなると費用の面で数回しか製作できませんが、海外であれば同じ費用でその2倍から3倍の試行ができるので、納得のいく商品ができやすくなります。
そもそも初回費用が安いので、初めての製作でも心理障壁が少なく挑戦することができます。

ではそれ以外にどんな点があるでしょうか。
主に2つあります。

  • 得意分野を活かせる
  • ワクワクする

得意分野を活かせるというのは、工場1つ1つはもちろんですが、ここでいうのは国ごとに得意不得意産業があるということです。国民性や国産業に関わってきますが、中国は大量生産が得意で、タイは皮革製品の手作業、日本は高品質・高技術といえるでしょう。

有名な一説でこんなのがあります。

ドイツ人が発明し、 アメリカ人が特許を取得し、 イギリス人が投資して、 イタリア人がデザインし、 フランス人がブランド化する。 それを、日本人が小型化もしくは高性能化し、 中国人が大量生産する。

確かに国際展示会などに行くと、ドイツの商品は独特でゾクゾクするものが多いです。工業系だけでなくキッチン用品もドイツが強いですね。
また、今身の回りにある大量生産されているものはほとんど中国製です。コップもシャーペンも机もマウスもです。

自分が作りたいもののをその商品が得意な国で作れば、製造の方から色々アドバイスをもらえるので更に商品の特徴を伸ばすことができます。

次にワクワクするという点は、これは人によるといえばそれまでですが、海外とものづくりをするというのは、発見の連続で中々刺激的です。
お互いの良い点と悪い点を掛け合わせながら作っていく過程は、表現しづらいワクワクがあります。
ただし、日本人は品質に厳しすぎるという意味で工場から毛嫌いされることも多いです。

これについては、次で説明しますがやはり品質について理解のある工場を探す方がよいです。それでもお互い譲れない部分があったりするので、そこをいかに昇華していくか、頭の使いどころでもあります。

製造パートナーの見つけ方

前置きが長くなりました。
具体的な工場の探し方ですが、結論を記すと、ずばりネットで検索 です。
一番良い検索方法はGoogleの設定→検索設定→地域の設定で探したい国を選択し、「商品の種類 OEM」などで検索する方法です。OEMとはoriginal equipment manufacturerの略で、要は「製造委託を受けつけています」という意味です。

ちなみに英語で検索してください。その国の言語で検索しなくていいのかと思われるかもしれませんが、その後のやり取りでその国の言語を、ご自身が使用できないのであれば、初めから英語対応の工場に絞って探す必要があります。
今は海外からの受注をどこも積極的に受けているので、英語版のサイトを持っている工場も多いです。

ただし、中国はGoogleの検索結果にひっかかりませんので注意ください。中国に関しては今は日本人の代理パートナーがたくさんいるので、地域を日本にしたまま「中国 商品の種類 OEM」で検索するとよいでしょう。
中国以外の国でも、まずは日本人の代理パートナーと組みたい場合は、その国をキーワードに入れて検索すると良いと思います。

いきなり工場とやり取りするのはハードルが高いので、初めての場合は日本人代理パートナーと組むことをお勧めします。ただし手数料がかかるので、慣れてくれば直接工場と交渉できるとスピードもあがります。

Googleの検索地域の設定

ここで、製造委託先として、私が重要視している点をお伝えします。

  1. やり取りがスムーズ
  2. こちらが要求する品質に理解がある
  3. ロットと価格

優先度順に記しています。

少なくともやり取りがスムーズでない、返信が極端に遅い場合は、工場側もこちらを顧客として重要視していないので、2の品質についても理解が得られません。なので、やり取りのスムーズさは最重要視しています。
ただし、時差には注意しましょう。仮にアメリカで製造するとなると、時差が13時間程度あるので、中々スムーズに進みません。その点、中国や東南アジアは日本との時差が1-2時間なので、それほど影響は大きくありません。

次に品質に理解があるかどうかです。
先にも述べた通り、日本人は品質が高水準すぎるため、工場側から毛嫌いされる傾向にあります。商品のグレードに日本向け用なんてものがあるところもあります。その部分価格も高くなります。
ここは、ご自身が作りたいものをじっくり考える必要がありますが、オリジナル商品を作りたい!という人で品質は二の次なんて人もあまりいないと思うので、しっかり高品質を目指していることを伝えたほうが良いと思います。そこで工場から無理といわれれば、サクッと次の工場を探すのが良いと思います。

ロットと価格を最後にしましたが、やはりこれは重要です。
ご自身の販売商品の利益計算をしっかり行って、確実に利益が残る商品を扱っていきましょう。

ここには交渉スキルの入る余地があります。私自身もまだまだ勉強中ですが、一つコツとしてはしっかり相手の利益や都合を考えることです。
初回は300個くらいしか売れなさそうなので、500個のところを300個にしてくださいと言っても、工場側からしたら、相手の都合を押し付けられただけになります。
初回は受注生産で、その後は継続的に依頼する予定です。ロットによって価格上げてもいいので、初回ロットを減らしていただけないでしょうか。
といったような相手の利益も考えた交渉を行いましょう。いくつかロットごとの見積をもらうのもよいと思います。

初めは絶対にうまくいかない

以上、海外の製造パートナーの探し方について紹介しました。

初めは絶対に失敗するものと思いましょう。
いい工場やサンプルが一発で見つかることはほとんどありません。
失敗するたびに時間とコストがかかることになりますが、最初の内は必要経費と思って、まずは踏み出してみましょう。